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福島医大論文のデタラメ

9月9日、福島民報1面に18歳以下の甲状腺がん有病率に関する福島医大の
論文記事が掲載された。
『外部被ばくと関連性なし』という見出しに多くの県民が困惑し疑問をもった。
甲状腺がんはヨウ素による初期内部被ばくが主要因。
ヨウ素とセシウムの線量比は、地域によって大きく異なる事は東大等の調査で
明らかとなっている。
従い甲状腺がんの原因をセシウムの外部被ばくだけで議論するのは無意味だ。
医大は何故がんとの関連性の小さい外部被ばくを調査し、この時期に論文発表
しているのか。事故後5年では原因を特定できない事はチェルノブイリで明らかだ。


『島医大の恣意的な論文』は以下ご覧ください。
http://nimosaku.blog.so-net.ne.jp/2016-09-30


この論文を書いた福島医大の大平教授に質問を出した。
大平教授から反論が届いたので、その反論に対し
2名の科学者(詳細以下記載)から反論を大平教授にぶつけたが
1か月経っても回答(反論)は未だない。
反論があるなら堂々と科学的な反論をすべきだが
それに対する反論が無いという事は
みずからの論文の非を認めたと言う事・・・
福島医大の論文が如何にデタラメであるかが証明された。


      --大平教授への再質問に対する督促ーー

福島医大
大平哲也教授殿

9月30日に以下のメールを送信してから1か月以上が経過しましたが、
本日現在のところ反論・コメントを頂いておりません。 本件如何でしょうか?
もし反論が無いとすれば、みずからの論文の間違いを認めたと理解してもよろしいでしょうか?

大平教授の
『もし、上記1~4の私のコメントに間違いがあるようであれば遠慮なくご指摘下さい。
疫学の他の専門家にお伺いして頂いてコメントもらっても結構です。
批判は大いに結構です(ただし科学的に正しければ)。』とのご意見通りコメントさせて
頂いたものですので、是非科学的・医学的な議論をすべきではないでしょうか?

医学者として科学的・医学的な反論・コメントをお待ちしております。
お忙しいとは存じますが、今月中に何らかのコメント・反論を戴きたくお願いいたします。
もし、コメント等が出来ない場合はその理由だけでも聞かせて頂ければ幸甚です。


二本松市
 ×× ×


      ーーーーー大平教授への再質問ーーーーーー

福島医大
大平哲也教授殿


お忙しい中、コメントありがとうございました。

黒川 眞一 高エネルギー加速器研究機構名誉教授 及び加藤聡子元教授加藤京都聖母
女学院短期大学教授からのコメントが届きましたので、転送いたします。
尚、先日添付した反論文は小生が解析したものでは無く、加藤聡子さんが解析したものです。
反論・コメント頂ければ幸甚です。

先日開催された福島国際専門家会議でも、福島医大からの報告者(大津留教授又は緑川
准教授) が、この論文に触れていました。
しかし、フロアー(神戸大学の教授?)からも、いわき地区と会津を一緒に区分けした
今回の医大論文に対し、区分けに恣意的な疑問を抱いた質問をしていました。
正に、加藤さんのレポートで指摘している事と一致しています。
やはり、この論文の区分けは恣意的?であると考えるのが妥当かと思います。
福島医大とIAEAとの協定書の『まとめ』(まだ結論が出ていない段階での協定書)の内容
とも一致するのは偶然なのでしょうか?結論ありきの論文で無い事を希望するものです。

本論文で重要なのは区分けで、各グループの人数が多いので、補正や平均のとり方が
結果に影響を及ぼすことはほとんどないないと考えます。

又、岡山大学の津田教授が、福島医大はもっと他の論文(疫学?)を読むべきで、学んで
いないと強い調子で指摘していました。司会者の方から遮られる場面もありましたが、他の
フロアーからの続けさせるべきだとの声が出たりとの場面がありました。
甲状腺がんの原因が『放射能の影響であるかは現段階ではわからない』との見解は
参加した専門家(IAEA、ICRP、長崎大、福島医大等)の一致したところです。

しかしながら、医大は国内向けには『放射能の影響は考えにくい』と言ったり、このような場所
では放射能の影響かどうかは分からないと二枚舌を使っています。

尚、今回のメールから、議論の効率化や誤解を避ける為にも、実際に反論されている
黒川さん及び加藤さんにもCCで配信しました。

お忙しい中恐縮ですが、以下のお二方や福島国際専門会会議での神戸大学?教授が
指摘した疑問に答えて頂ければ幸甚です。


~医大とIAEAの協定書まとめ~
The proportion of suspicious or malignant cases was almost the same among
regions in Fukushima Prefecture in the first screening conducted in
2011?2013.
☆4 福島県内での甲状腺がん罹患率の地域差は殆どない。
These factors suggest that the thyroid abnormalities detected in the survey
are unlikely to be associated with radiation exposure due to the accident.
☆5 これらの事実(☆1~☆4) から、
福島県で見つかった甲状腺異常は放射線の影とは考えにくい


二本松市
×× ×


    -黒川眞一名誉教授(東大・理学博士)からのコメント-

×× ×様


私のコメントを下に示します。

1.地域区分の分け方
このような地理的分析を行う場合、一番大事なことは恣意的な分け方にならないように
最大限の努力をすることが大事です。いわゆる原発に近い遠いで分けるのであれば客観的な基準を用いて分けなければなりません。
単に中通り、会津地方等の分け方でも それは行政区分であって、客観的な基準とはなりえないです。

コメント:
試みに、津田論文でleast contaminated areaとされている2013年度に検診が行われた地域の中のwestern least contaminated districtをがんの発生が見られる会津東部地域とがん
の西側発生が1件も見られないその会津西地域に分けて、least contaminated areaで、がん発生率は一様であるという仮定を χ 二乗検定してみると、χ 二乗の値は、自由度4で 11.9
になり、95%以上の優位度で、一様であることが否定されてしまいます。
いわき市での相対的多発と会津西地域にがんが発生していないことが、χ 二乗を増加させる主たる要因です。
これは、セシウムによる外部被ばく線量で地域分けが、ヨウ素の被ばく線量を正しく反映していない可能性を強く示唆します。

2.平均値の使い方今回、平均値を用いて相関分析を行っていますが、外部被ばく量は正規分布をとっておりませんので平均値はその集団の代表性を表しておりません。
ですので中央値を用いるのが普通です。 平均値を用いた解析は誤った結果を出す可能性が高いので避けて下さい。

コメント:
被ばく線量の分布は、正規分布ではなく、対数正規分布に近い分布をすることが普通です。
この分布は、低線量側に多くの人が集まり、その右側に長い尾をひくのが特徴です。
被ばくの防護や被ばくの影響を考えるには、右側に長く尾をひく部分に注意を払うことが重要です。
大平氏の意見は、このような分布を特徴づけるのに中央値(media)を使えということです。
medianとは、分布する値を小さい順に並べ、その50%のところの値のことです。
対数正規分布のときは、medianは平均値よりかなり小さくなります。そもそも、対数正規分布に対しては、
対数値の平均、すなわち、幾何平均を使う方が、medianを使うよりも合理的であると考えます。
算術平均も幾何平均も母集団の大きさがわかれば、集団を合併しても計算可能ですが、medianはそうはいきません。
また、福島県の発表では算術平均のみが示されているはずですので、加藤さんの分析に於いては、平均値が使われて
いると考えます。大まかにいえば、medianと平均値はほぼ比例すると思われますので、誤った結果をだす可能性は小さいと考えます。


3.調整の有無ご存知のように、甲状腺がんに大きく影響するのは年齢と性です。これらを調整しない分析は誤った結果を出す可能性が高いので避けて下さい。

コメント:
大平氏の論文中では、確かに性比と年齢によって調整を行ったむね記述されていますが、具体的にどのような調整を行ったのかが書かれていません。
一番大きな影響を及ぼすのは、事故時に16歳から18歳の年齢だった方たちの検診を受ける率が年ごとに低くなったことです。
この年齢層は、一番がんの発生数が大きい年齢層ですので、遅く検診を受けた地域では、がん患者の取りこぼしが大きいはずです。
大平氏の主張したいことは、この調整を行わないとGroup Cは他のgroupに比べてより過少評価となるということだと思います。
ただ、検診を遅く受けた地域は、平均年齢がその分だけ高くなっていますから、逆に、過大評価の要因ももっています。
津田論文ではこの点について以下のように指摘されています。

the screened population may not be fully representative of the
exposedpopulation. the proportion of examinees among eligible persons
graduallydeclined in the 2012 and 2013 fiscal years, mainly in the stratum
of thoseage 16–18 years in 2011, and half of the cancer cases (55 of 110)
weredetected in this stratum. We could not adjust for this decline because
age-and municipal- ity (city, town, and village)-specific number of
detectedcancer cases was not reported by the prefecture.

4.生態学研究(相関分析)の限界相関分析で一番大事なことは疾患と地域との関連を個人に当てはめることはできないということです。
ですので、例え相関分析で地域と甲状腺がんとの関連があったとしても、それはあくまでも放射線外部被ばく量が多い地域において甲状腺がんが多かったという結果であって、外部被ばく量が多いと甲状腺がんが起こるという結論ではありません。
これは疫学研究の原則です(相関研究では因果関係を導くことができない)。

コメント:
外部被ばく線量が大きい地域で、甲状腺がんの発生率が高いという結果は、当然、何故このようなことになるのかについての探求の糸口となるはずです。
統計的な分析は疫学の有力なツールであるはずです。疫学では、統計的な分析を行い、それに基づいて、種々の検証を論理的に行うことによって、因果関係を明らかにすることを目的としているはずです。疫学の有名な教科書である Rothmanの Epidemiology : An Intruduction のはじめに、著者が教科書の冒頭に以下のように書いております。

Some observers appear to believe that epidemiology is no more than
theapplication of statistical methods to the problems of disease occurrence
andcausation. But epidemiology is much more than applied statistics. It is
ascientific discipline with roots in biology, logic, and the philosophy
ofscience. For epidemiologists, statistical methods serve as an important
toolbut not a foundation.

5. 最後に最初に、Medicine誌掲載論文についてですが、筑波大学の某物理学者の先生は残念ながら論文を精読していないか、一部のみを取り出して批判しようとしているのか どちらかだと思います。

コメント:
私が、上に述べたコメントが私のコメントのすべてです。



   -加藤聡子元京都聖母女学院短期大学教授(京大・理学博士)からのコメントー


福島県立医大大平哲也教授殿
福島県甲状腺がんについての私論に、丁寧なコメントを頂き感謝申し上げます。
以下、ご指摘の4点を中心に回答させていただきます。

1.地域の分け方が恣意的にならないようにという指摘このような地理的分析を行う場合、一番大事なことは恣意的な分け方にならないように最大限の努力をすることが大事です。いわゆる原発に近い遠いで分けるのであれば客観的な基準を用いて分けなければなりません。単に中通り、会津地方等の分け方でもそれは行政区分であって、客観的な基準とはなりえないです。

回答:
この指摘は大平論文にこそ当てはまると考えます。甲状腺がん発生ゼロの会津地域と、地理的に離れた、甲状腺がん発生の多いいわき市と組み合わせることで、高・中・低被ばく地域(A,B,C) の甲状腺がん発生率が外部被ばく線量の順と逆転して、相関が無くなっています。

外部被ばく線量が1ミリシーベルト以下の人が99・9%以上の(C)地域、これは、福島県健康基本調査に依った一見客観的に思われる区分分けですが、国連科学委員会UNSCEAR2013甲状腺被ばく線量(1)と比較すると、県調査外部被ばく線量 いわき市 0.3ミリシーベルトに対して、UNSCEAR 甲状腺被ばく線量 いわき市 31.16ミリシーベルト:県調査の100倍、福島県50市町村中最高です。

体内に取り込まれたヨウ素 131 は、ほとんどが甲状腺に取り込まれてしまうので、甲状腺被ばく線量は、実効線量を25倍したものに近い。甲状腺検査を実施する福島県が、甲状腺被ばく線量の代わりに、説明なしに、約1/25の外部被ばく線量のみを評価し、これまでの疫学調査により100mSv以下での明らかな健康への影響は確認されていない ことから、「放射線による健康影響があるとは考えにくい」と評価しているのは問題である。

線量最低の会津地域と線量最高(UNSCEAR)で有病率も高いいわき市と組み合わせることによって、”甲状腺がん外部被ばくと関連性なし”という誤った結論になったものと思われます。地域の選び方によって、甲状腺がん発生と外部被曝線量の間に明らかな比例関係が成立します。
私論(2)では、放射線ブルームの地図、ヨウ素ブルームの解析論文(3)などを参考に、できる限り同程度の放射線量の近隣市町村を同じ区分にするように分けたものです。

いわゆる原発に近い遠いで分けるのであれば客観的な基準を用いて分ける方法は簡単ですが、同心円状に放射能ブルームは拡がらず、放出時の風向きや降雨状況によって線量が大きく左右されたことが判明している以上、線量・有病率とも平均化されて、何の相関も見られないことがあらかじめ予測されます。


2.平均値の使い方今回、平均値を用いて相関分析を行っていますが、外部被ばく量は正規分布をとっておりませんので平均値はその集団の代表性を表しておりません。
ですので中央値を用いるのが普通です。平均値を用いた解析は誤った結果を出す可能性が高いので避けて下さい。

回答:
外部被曝線量は福島県民健康調査「検討委員会」資料(4)から行いました。、福島県の外部被爆線量はUNSCEAR2013 REPORT の甲状腺被ばく線量よりはるかに低く(平均1/30)、殆どが0~1ミリシーベルト、福島市を含む県北8市町村、郡山市、飯館村の10市町村のみ1~2ミリにピークがあります。

中央値は福島県資料からは提供されていません。被ばくの影響を考えるには、高線量側に長く尾をひく部分に注意を払うことが重要で、median値では高線量側が考慮しにくい欠点があると懸念します。いずれにせよ、県資料から有意な地域別線量を読み取る方法は、平均値以外にありませんでした。詳しいデータの情報公開はしていただけるのでしょうか。


3.調整の有無ご存知のように、甲状腺がんに大きく影響するのは年齢と性です。これらを調整しない分析は誤った結果を出す可能性が高いので避けて下さい。

回答:
年齢と性の発がんについての市町村毎の情報は福島県から提供されていません。このデータのみからの被曝影響による甲状腺がんに有効な、年齢・性・調整方法が確立しているかについては知りません。調整方法について教えていただきたい。

4.生態学研究(相関分析)の限界相関分析で一番大事なことは疾患と地域との関連を個人に当てはめることはできないということです。ですので、例え相関分析で地域と甲状腺がんとの関連があったとしても、それはあくまでも放射線外部被ばく量が多い地域において甲状腺がんが多かったという結果であって、外部被ばく量が多いと甲状腺がんが起こるという結論ではありません。これは疫学研究の原則です。

”相関研究では因果関係を導くことができない”が疫学研究の原則は、福島県立医大の見解なのでしょうか。そうであれば、どのような研究結果があれば、甲状腺がん発病と被ばくとの関係が、ある確率で認められるのでしょうか。お尋ねいたします

貴論文に福島原発事故による被ばくは、チェルノブイリ事故による被ばくと比べて極端に低いとの記載があります。引用文献の記載がありません。検討委員会でもしばしば1/10であるなどと主張されています。
しかし、UNSCEARの評価によるいわき市の甲状腺被ばく線量は、福島県調査によるいわき市の外部被曝線量の100倍に当たります。事故直後、ヨウ素線量は測定されていないので、推定値に相当のばらつきがあり、チェルノブイリの場合はI-131は甲状腺がんを起こすこと自体が未知であった、従って福島の推計値と比較すべき同じ方法で推定したデータは存在しないのではないかと考えます。ご意見をいただければ幸いです。一人で考え、解析していますので、間違いなどあると思います。その点はどうかご指摘ください。


回答:
相関分析で地域と甲状腺がんとの関連があったとしても、それはあくまでも放射線外部被ばく量が多い地域において甲状腺がんが多かったという結果であって、外部被ばく量が多いと甲状腺がんが起こるという結論ではありません。これが疫学研究の原則とのご意見ですが、”外部被ばく線量が多いと甲状腺がんが起こる確率が高くなる”とは言えないというのが疫学の原則ということでしょうか。

これが健康調査の実施主体である福島県立医大の見解というのであれば、重大なことだと考えます。どんな結果が出ても被曝起因性は一切認めないということを意味するように感じます。広島原爆から始まった被爆者疫学研究(LSS)では、がん発生確率,がんによる死亡確率∝被ばく線量 であれば、被ばく線量が多ければがんが起こる確率が高くなる、と解釈しているのではありませんか。放射能影響研究所が元になっている100ミリ安全神話も、がん確率∝線量関係から導いているはずです。

(5)”相関研究では因果関係を導くことができない”が疫学研究の原則は、福島県立医大の見解なのでしょうか。
そうであれば、どのような研究結果があれば、甲状腺がん発病と被ばくとの関係が、ある確率で認められるのでしょうか。
お尋ねいたします・貴論文に福島原発事故による被ばくは、チェルノブイリ事故による被ばくと比べて極端に低いとの記載があります。

検討委員会でもしばしば1/10であるなどと主張されています。
しかし、いわき市の甲状腺被ばく線量は、福島県調査線量は、UNSCEARの評価の100分の1でした。事故直後、ヨウ素線量は測定されていないので、推定値に2桁程度のばらつきがあり、チェルノブイリの場合はI-131は甲状腺がんを起こすこと自体が未知であった、従って福島の推計値と比較すべき同じ方法で推定したデータは存在しないのではないかと考えます。ご意見をいただければ幸いです。一人で考え、解析していますので、間違いなどあると思います。その点はどうかご指摘ください。

(3)の放射性ヨウ素分布の地図を添付いたします。区分分けの参考にしたものです。


参考リンク
(1)UNSCEAR 2013 REPORT Average absorbed dose to thyroid in
10-year-oldchildren in first year for Fukushima Prefecture
P.4http://www.unscear.org/docs/reports/2013/UNSCEAR_2013A_C-16_Thyroid_doses_Japan_first_year_2014-08_corrected.pdf
(2)http://natureflow1.blog.fc2.com/blog-entry-474.html
(3)Atmospheric behavior of radioactive materials from Fukushima
DaiichiNuclear Power Plant
T.OHARA,http://www.niph.go.jp/journal/data/60-4/20116004003.pdf
(4)http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/168138.pdf
(5)http://natureflow1.blog.fc2.com/blog-entry-383.html



  ---大平教授からの回答文(反論文)ーーー

×× ×様(小生の氏名T)


先日のアドバイザーセミナーではコメントありがとうございました。
また、同様の物をメールで送付下さりありがとうございました。
今回、T様とお話しさせてもらいまして、Tさんの研究熱心なことに
敬意を表してお返事いたします。

まずTさんが
1.権威主義で(東大や京大の先生の意見が正しいと思ってしまう)
2.結論ありき(放射線事故が甲状腺がんの原因だと最初から確信している)
ではなく、科学者の目をもって結果を分析しているということを信じて(前提にして)
回答いたします。

最初に、Medicine誌掲載論文についてですが、筑波大学の某物理学者の先生は
残念ながら論文を精読していないか、一部のみを取り出して批判しようとしているのか
どちらかだと思います。某先生の疑問は全て論文の中に記載していますので
もう一度本論文をしっかり見直してからコメントしてください。
とお伝え頂けたら助かります。

それと論文そのものに対するコメントについては学術の場で討論すべきだと思いますので
コメントがあれば是非ともMedicine誌にLetterとして投稿お願い致します。
論文以外の質問については私からは返事しかねます。

そして、今回一番お返事したかったのはTさんが独自に解析された相関分析の結果についてです。
これもTさんが結論ありきではなく、正しい科学者の目を持ってこの分析に取り組んだ
ということを前提にお返事いたします。
最初に、とてもよい視点をもたれているとは思いますが、解析方法、解釈に大きな問題がありますので
それを是非とも修正してください。

1.地域区分の分け方
このような地理的分析を行う場合、一番大事なことは恣意的な分け方にならないように
最大限の努力をすることが大事です。いわゆる原発に近い遠いで分けるのであれば
客観的な基準を用いて分けなければなりません。単に中通り、会津地方等の分け方でも
それは行政区分であって、客観的な基準とはなりえないです。

2.平均値の使い方
今回、平均値を用いて相関分析を行っていますが、外部被ばく量は正規分布をとっておりませんので
平均値はその集団の代表性を表しておりません。ですので中央値を用いるのが普通です。
平均値を用いた解析は誤った結果を出す可能性が高いので避けて下さい。

3.調整の有無
ご存知のように、甲状腺がんに大きく影響するのは年齢と性です。
これらを調整しない分析は誤った結果を出す可能性が高いので避けて下さい。

4.生態学研究(相関分析)の限界
相関分析で一番大事なことは疾患と地域との関連を個人に当てはめることはできないということです。
ですので、例え相関分析で地域と甲状腺がんとの関連があったとしても、それはあくまでも
放射線外部被ばく量が多い地域において甲状腺がんが多かったという結果であって、
外部被ばく量が多いと甲状腺がんが起こるという結論ではありません。
これは疫学研究の原則です(相関研究では因果関係を導くことができない)。
ですので、Tさんが「福島甲状腺がん多発は、原発事故の被ばくによる」
という表現を使っているのであれば、この表現はTさんが再三述べている
「県民を惑わせる」ということにまさにつながり、Tさんの発言行動が矛盾していることになります。

Tさんが我々と同じように科学者の目を持って客観的に分析しているということを信じて申し上げます。
この結果をHP等で公表しているのであれば是非とも修正した上で再掲載してください。
もし、上記1~4の私のコメントに間違いがあるようであれば遠慮なくご指摘下さい。

疫学の他の専門家にお伺いして頂いてコメントもらっても結構です。
一方、私のコメントを考慮して頂けないようであれば、私はTさんを
偏った考えの人であり、科学的な目を持っていないと判断させていただきますので
今後一切関わないようにします。
私は福島県の住民のことを第一に考えており、Tさんもその点では同じだと思います。

批判は大いに結構です(ただし科学的に正しければ)。
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

大平哲也


    ----大平教授への小生からの最初の質問-----

福島医大
大平哲也教授殿
cc安村教授殿、大津留教授殿
cc福島県・健康調査課
小林課長殿


昨日はありがとうございました。
医大のみなさまのご尽力に感謝申し上げます。

先日マスコミにプレスリリースした論文内容について、添付の如く事実と異なる
内容も含まれております事が専門家からも指摘されています。(詳細添付)
何故今の時期に甲状腺がんとの因果関係の薄い、セシウムによる外部被ばくを
持ち出すのか、県民ははなはだ困惑しており疑問に思っています。
県民にとってはあまりにもお粗末すぎる論文であると言わざるを得ません。>

プレスリリースの記事も専門性の無い記者達が理解する事はできずに、そのまま
地元2紙が一面に掲載していました。
民友は線量は関連無しといった、県民に誤解を与える記事となっていました。

添付で指摘した『確認事項』に対し、1週間以内にご回答頂きたくお願いしたします。

医大としては初期内部被ばくの影響につて、がん患者一人ひとりを検証・調査
すべきです。>>

~本日の福島民報に掲載された小生の投稿記事~
【福島医大は初期内部被曝の影響調査すべき!】

『9月9日、福島民報1面に18歳以下の甲状腺がん有病率に関する福島医大の
論文記事が掲載された。『外部被ばくと関連性なし』という見出しに多くの県民が
困惑し疑問をもった。甲状腺がんはヨウ素による初期内部被ばくが主要因。
ヨウ素とセシウムの線量比は、地域によって大きく異なる事は東大等の調査で
明らかとなっている。従い甲状腺がんの原因をセシウムの外部被ばくだけで議論
するのは無意味だ。医大は何故がんとの関連性の小さい外部被ばくを調査し、この
時期に論文発表しているのか。事故後5年では原因を特定できない事はチェルノ
ブイリで明らかだ。当時長崎大学の山下俊一教授が『にこにこしていれば大丈夫』と、
子ども達に無用な内部被ばくをさせてしまった責任論に発展させない為かと疑いた
もなる。医大の研究費は県税だ。医大は県民への説明責任があるが、それを果
たしていない。医大は県民が求める初期内部被ばくの影響を早急に調査研究し
発表すべきだ。』


昨日郡山市で開催かれた環境省主催の放射線アドバイザーによるセミナーで

広島大学の神谷研二教授や長崎大学の高村昇教授、大平教授らのパネル討論時に
福島医大、長崎大学はじめ専門家への信頼が無くなっている事実について小生が指摘・

質問した要旨です。

『専門家が誰の話を聴き、誰に向いて仕事をしてるのか?
向き合っているのは被害者なのか、政府なのか??と・・・
県民健康調査における中間報告で甲状腺がんは『放射能の影響とは考えにくい』と結論づけ、
甲状腺がんはスクリーニングによるもだと言いながら、医大が手術した患者は過剰診断・診療
では無いとう(鈴木教授)矛盾。ならば全国でも同じような甲状腺がんが多発しているはずだ。
甲状腺がん検診縮小の話がでたり、外部被ばくと関係無しといった間抜けな論文発表したりと
いった医大や専門家への不信感。そして長崎大学の山下、長瀧両氏への不信感等々・・・
20mSvへの帰還をさせ、住宅支援も打ち切り、賠償金支払いも打ち切るといった暴挙に対し
専門家は政府の方針を支援する為に帰還者に対する放射能の影響に対し、精神面で
支援しているという。これは一体誰の為なのか??
戻りたいと希望する年寄は当然これらの専門家と称する人達を受け入れるだろうが
戻らないと決めた人たちにとっては複雑な気持ちになる。
専門家は東電のように、情報操作や情報隠ぺいはないのか?等について如何お考えか??』

添付で指摘した『確認事項』に対し、1週間以内にご回答頂きたくお願いしたします。


二本松市 ×× ×



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