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個人線量測定の問題提起

昨年11月の二本松市内3か所でバックグラウンド値を測定した。
その測定結果をもとに、子ども達の追加被ばくを測定する
個人線量計計測に各市町村のバックグランド値を適用しているが
そのバックグラウンド値が過剰に引かれている事が明らかとなった。


尚、二本松市は小生の指摘を受けて、今年3月頃?にHP上で
個人線量の測定値(平均値)をH23年:0.3mSv,H24年:0.07mSv、
H25年:0.26mSvを追加修正したが

これでも修正値は少なすぎ、他の年の修正も必要。


いずれにしても二本松市はその非(間違い)を認めた・・・
そして各人に対してもH23年、H24年、H25年の修正値を
H29年の外部被ばく線量値に通知書で通知したようだ。
 
詳細は以下
http://www.city.nihonmatsu.lg.jp/data/doc/1520991336_doc_39_0.pdf


以下の報告はその問題点を述べているが、
内容に対する意見・反論も期待したい。
是非、専門家からの忌憚の無い意見を歓迎したい・・・


【個人線量測定で明らかとなった事実】
~個人線量測定の問題提起~   


【1】背景
 福島県内の各市町村は原発事故の年から、小・中学生や希望者を対象に個人線量計による追加の外部被ばく線量を測定し、本人や家族にその結果を通知している。
市町村によっては、測定する期間は2か月間、3か月間と様々であり、個人線量計のメーカも千代田テクノルと長瀬ランダウア等がある。福島市と伊達市は千代田テクノル、郡山市と二本松市は長瀬ランダウア製を採用している。
千代田テクノルは茨木県大洗の測定センター内の周辺線量当量をバックグラウンド値(以下BG値と記す)として0.54mSv/y (H*(10))を採用し、個人線量の測定結果から差し引いて、追加外部被ばく線量値として通知している。


 郡山市や二本松市はコントロールバッジ(10個程度)と称して、原発事故後に市役所内(コンクリート建物)に同じ期間、個人線量計を放置して計測した線量値の平均値をBG値として差し引いている。郡山市は0.63mSv/y~0.70mSv/y(年度毎に異なる)、二本松市は1.02mSv/y~1.26mSv/y(年度毎に異なる)と過大なBG値を差し引いている。(詳細は【5】項目をご覧ください)


その為に、二本松市などでは追加被ばく線量値がゼロになっている住民が存在している(注1のデータ参照)。BG値を過大に引き過ぎれば、事故による追加被曝線量が無かった事にされる。(マイナスのケースはゼロと見なされる)。追加被曝ゼロはあり得ない。
しかし、事故による追加被ばく線量をより正確に推計しようとすると、これらのBG値の精度が問われることになる。実際に子ども達が装着している個人線量計で計測される線量のうち、BG相当の被ばく線量値をより正確に見積もるにはどのような方法が考えられるだろうか?問題提起とその為に考えられる方法を試行した結果を報告する。
 各市町村が採用したBG値は実際に子ども達が個人線量計で計測されるBG相当の被ばく線量値とは以下の測定条件が異なる為に、正しいBG値とは言えない。各自治体のBG値の問題点は以下。


1.事故後の市役所内に放置したコントロールバッジでの周辺線量当量をBG値(オフ・
ファントム)としており、厳密には原発事故前のBG値ではない。(郡山市、二本松市)
又BG値として大洗の測定センター内の周辺線量当量0.54mSv/y) (H*(10))
を採用している。(福島市、伊達市)


2.各市町村が採用しているBG値はそれぞれの市町村で違いはあるが、周辺線量当量(オ
フ・ファントム)を適用している。
原発事故後の福島県内の場合のように全方位から放射線があたる条件下で、人体の前
面にある個人線量計で計測する場合は、後方からの放射線は体内で吸収され
る事によって、体前面に装着している個人線量計は周辺線量当量の約0.7倍(注2)
となる事は実験で確かめられている。(全市町村)


3.更に子ども達は多くの時間は自宅や学校で過ごしているが、その行動パターンを考慮
しないで、一律周辺線量当量(オフ・ファントム、市町村毎に異なった)を差し引いている。(全市町村)


注1:二本松市のおける外部被ばく線量測定結果(データ参照)
http://www.city.nihonmatsu.lg.jp/page/page001159.html


注2:詳細は『ガラスバッジのウソ』をご覧ください。
    http://49981367.at.webry.info/201402/article_10.html
温度変動の5%やメーカやロットのバラつきを含めると0.7程度になる。
但し、体の小さい子どもは0.7よりも大きくなる可能性はあるが、年齢ではな
く一人ひとりの体の大きさや体型によって異なる為に、個別管理は事実上困難で
ある事や、各市町村のデータは年齢別に区分けされていない事等により、保守的
なリスク管理上、一律に0.7を採用した。


【2】問題提起
1.福島県内の各市町村がBG値として個人線量計の実測値から引いているのは自然放射
 線の周辺線量当量H*(10)(空間線量)。 但し、実際は郡山市や二本松市のように、
 原発事故由来のセシウムの影響も含まれている可能性もある。
(人体前面に装着した個人線量計の実測値は周辺線量当量の約0.7倍。(注2))


2.個人線量計の実測値から差し引くBG値は人体の前面に装着した状態で自然放

射線を計測したBG値であるべき。追加被曝線量=個人線量計での測定結果(オン・ファントム)-BG値(オフ・ファントム)⇒個人線量計での測定結果(オン・ファントム)-BG値(オン・ファントム)とすべき。
(放医研では人体前面に置いた個人線量計の自然放射線の実測値は自然放射線だけによる周辺線量当量の0.75倍(注3)としている。)


3.ROT条件下での個人線量計は何を測定しているのか、個人線量当量なのか実効線量な
のか、あるいはどちらでもないのか?何を測定すべきなのか?医療従事者が点線源に
よる主にAPであるのに対し、原発事故以降の福島県内はROT条件下での個人線量計
による測定値に問題は無いのか?市民には非常に分かりにくい(注4)。
それぞれの省庁や機関、組織、学会毎に異なった解釈を行っている。


注3:放医研によると、個人線量計の実測値から差し引くBG値は周辺線量当量から
実効線量への換算と同一の方法で、空気カーマから実効線量の換算係数の0.75
採用して算出。⇒0.75 [Sv/Gy]
福島県内の平常時のBG値の実効線量率として、0.04×0.75=0.03μSv/hを採用。
詳細は以下の放医研の資料11ページの「バックグラウンド値」をご覧ください。
https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/6494.pdf

 

注4:原子力学会の2014年秋季大会でKEKの平山英夫氏は「シーベルトに関する「混
乱」は、シーベルトが異なった線量概念で使われていることに主要な原因がある防
護量としての「実効線量」をどのような場合に、どのような方法で計測された「線
量」から評価するかということが明確になっていないことにも原因がある」と結論
づけている。
http://www.aesj.or.jp/~hobkan/kikaku.htm


【3】測定方法
京都大学が開発したKURAMA-Ⅱで、2017年11月17日、18日の2日間に渡って、二本松市内のダーチャ村始め4個所で専門家2名の協力を得て、現在と事故前BG値の放射線線量を測定(推定)した。
この方法では1400 keV~2000 keVの計数率は自然放射線のみから与えられていると仮定し、事故由来の汚染のない地域における空間線量率と1400 keV~2000 keVの計数率の相関を確かめた上で、その相関をもとに自然放射線由来の空間線量率を推定した。これはJAEAの安藤氏らが実施した方法(注5)に準じたものである。
この方法では空間線量率(A)と主に原発事故由来の放射性セシウムの影響を除いたBG線量率(B)がほぼリアルタイムに計測できる。計測された(空間)線量率(A)とBG線量率(B)の差が事故による追加線量になる。


注5:JAEAの安藤氏らが実施した方法は以下
【KURAMA‐IIを用いた走行サーベイ測定による東日本での天然放射性核種の
空間線量率評価】
https://www.jstage.jst.go.jp/article/taesj/16/2/16_J16.023/_pdf/


【4】測定結果
二本松市内の中央(市街地)、西側(農村地帯)、東側(山林地帯)の3地点で測定した。


【合同庁舎】(二本松市のほぼ中央、市街地)
            屋外   屋内   比率(屋内/屋外)(単位:μSv/h)
1)線量率(A)   0.127  0.058     0.43
2)BG線量率(B) 0.027   0.044    1.63
3)(A)-(B)    0.100  0.014    0.14


【木造家屋1】(二本松市の西側に位置する岳、山林地帯)
            屋外   屋内   比率(屋内/屋外)(単位:μSv/h)
1)線量率(A)   0.093  0.059    0.63
2)BG線量率   0.034    0.034       1.00
3)(A)-(B)     0.059    0.025       0.42


【木造家屋2】(二本松市の東側に位置する下長折、畑作地帯)
             屋外   屋内   比率(屋内/屋外)(単位:μSv/h) 
1)線量率(A)    0.125   0.075    0.60
2)BG線量率(B)  0.041    0.044      1.07
3)(A)-(B)      0.084    0.031      0.37

尚、これらの計測データの標準誤差は0.003~0.009μSv/h


【5】子どものBG被曝線量推定値
子ども達の1週間の生活を以下と仮定し、BGの被曝線量値を計算
              学校        屋外        自宅(木造)    
滞在時間   42H(25%)  12H(7%)    114H(68%) (注6)
BG線量率  0.044 μSv/h  0.034μSv/h※   0.039μSv/h★
        (※3個所の平均値) (★2個所の平均値)


1)上記生活パターンでの加重平均BG線量率:0.040μSv/h・・・①
2)BGによる年間被曝線量値 :0.349mSv/y(①×24×365)・・・②
3)個人線量計でのBG線量値 :②×0.7(注1)=0.244mSv/y・・・③

以上の3か所の計測結果から人体の前面に装着した個人線量計で検出するBG値は約
0.24mSv/y程度と推定された。・・・④
注6:子ども達が実際自宅に居る間の風呂や就寝中には個人線量計を体前面から離して
いる場合も想定されるが、一人ひとりを管理する事は不可能なので、リスク管理
上、その時間も装着していたものとした。


【6】JAEA 安藤氏らの論文への考察
JAEAの安藤氏らがKURAM-Ⅱを使用して福島県各地を車で計測した結果が論文(注4)に報告されている。そのBG値の平均値(屋外での周辺線量当量)は
二本松市:0.057μSv/h ± 0.008μSv/h  (平均値:0.50mSv/y)
福島市  :0.038μSv/h ± 0.005μSv/h  (平均値:0.33mSv/y)
伊達市  :0.037μSv/h ±0.005μSv/h   (平均値:0.32mSv/y)
郡山市  :0.050μSv/h ± 0.007μSv/h     (平均値:0.44mSv/y)
となっており、二本松市以外の3市とも二本松市より低くなっている。


 安藤氏らの論文では福島市や伊達市の屋外でのBG平均値(周辺線量当量)は、今回の二本松市の屋外でのBG値の平均値0.034μSv/h(子ども達のBGの被曝線量値は0.040μSv/h)とほぼ同じBG値となっている。
更に、福島市や伊達市は0.04μSv/hに近い値であり、放医研の資料の福島県の平均値の
0.04μSv/hとほぼ一致している。(県南地方は若干高くなっているが・・・)
従い、今回の二本松市でのBG値の被曝線量の加重平均値約0.04μSv/h(①)を福島市や伊達市に適用しても大きな問題は無いだろう。


放医研資料での空間線量(周辺線量当量)のBG値は0.04μSv/hで、この空間線量(空気カーマ)に対して、個人線量計でのBG値は0.75倍(注3)している。
この数値は本報告書での人体前面に装着した個人線量計の実測値は周辺線量当量の約0.7倍とほぼ一致している(注2参照)。


今回の二本松での計測では合同庁舎の屋外でのBG値が低かった為に、3地点の平均値が 安藤氏らの論文のBG平均値よりも低くでたと考えられる。
福島市や伊達市の場合は、個人線量計を装着していた場合に計測するBG値の加重平均値
0.24mSv/yを適用する事には大きな差異は無いが、二本松市や郡山市は0.007~0.
012μSv/h(加重平均①からの差分の0.010μSv/h~0.017μSv/hの0.7倍で、
年間で0.09~0.11mSv/y)程度高い。郡山市は0.33mSv/y・・・⑤、二本松市
では0.36Smv/y・・・⑥が妥当かも知れない。
但し、安藤氏らの論文は屋外での線量評価であり、屋内(木造、鉄筋)での線量評価がされ
ていない為、子ども達の生活パターンに応じたBG値(オン・ファントム)の被曝線量値を
算出できない。


【7】各市町村が使用したBG線量値と過剰値
                  (単位:mSv/y)
       個人線量計メーカ  BG線量値(注7) 過剰値(注8) 過剰値(注9)
福島市  千代田テクノル    0.54          0.30          0.30
伊達市  千代田テクノル    0.54            0.30               0.30
郡山市  長瀬ランダウェア   0.63~0.70      0.39~0.46       0.30~0.37
二本松市  長瀬ランダウェア  1.02~1.26      0.78~ 1.02      0.66~0.89


注7:福島市と伊達市は大洗にある千代田テクノルの測定センター(2階建ての鉄筋コン
クリート)での事故前のBG値。(オフ・ファントム)。郡山市と二本松市は事故後、
市役所内でコントロールバッジで計測した線量値(オフ・ファントム)。


注8:それぞれの市町村のBG線量値(オフ・ファントム)から、今回の計測で得られた
子ども達が個人線量計で検出するBG値(オン・ファントム)の推定値0.24mSv/y
(④)から差し引いた値


注9:それぞれの市町村のBG線量値からJAEAの安藤氏らが測定した周辺線量当量の平
均値から推定したBG値(オン・ファントム、【6】項目で得られた⑤や⑥)から差
し引いた値。


【8】建物の透過率の確認・検証
事故による追加線量((A)-(B))を屋外と屋内で比較(屋内/屋外)すると、鉄筋コンクリ作りの合同庁舎は0.14倍、木造家屋は0.42と0.37倍となり、ICRPがいう鉄筋は0.1倍、木造は0.4倍に近い値になった。
BG値が無視できるほど追加線量が大きい場合には、屋内/屋外での線量の比は、コンクリートでほぼ0.1、木造では0.4となるが、線量率が低下したことで、屋外と屋内の線量率比がそれほど変わらなくなったのは、除染や自然減少によってセシウムの追加線量が小さくなり、BG値に隠れてしまっている為(BG値がセシウムの追加線量の影響をマスクしてしまった)であることが確認できた。


【9】結論
今回の計測で得られた子ども達が個人線量計で検出するBG値(オン・ファントム)は平均で0.24mSv/y程度であった。各市町村が個人線量計を使用して独自に追加被曝の外部被ばく線量値(個人線量当量)測定時に使用していた値(オフ・ファントム)と比較すると、0.3mSv/y(福島市・伊達市)から1.02mSv/y(二本松市)も高い値になり、過剰に差し引いていた事になる。 
JAEAの安藤氏らの測定結果から推定するBG値からでも0.3mSv/y(福島市、郡山市、伊達市)から0.89mSv/y(二本松市)と過剰に引いていた事になる。
 但し、BG値は地域(注10)や個人の生活パターンによっても異なる為、この過剰値を全ての被測定者に当てはめる事は適当ではないが、リスク管理上やや保守的な平均値として活用できるものと考える。


注10:KURAMA-Ⅱを使用し、福島県内や隣接する県のバックグラウンド(BG)値
 の測定結果は以下をご覧ください。(注4と同じ論文)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/taesj/16/2/16_J16.023/_pdf/
又地質学会の報告書は以下ご覧ください。
http://www.geosociety.jp/hazard/content0058.html#map


【10】考察・検討事項
1.放医研の空間線量から実効線量への換算係数の0.6倍(BG値に対しては0.75倍)と個人線量計の体前面に装着した場合の計測値は周辺線量当量の0.7倍程度とすれば、個人線量計の測定値は実効線量に近いもの(実効線量)となる。ROT条件下での個人線量計の測定結果は実効線量値とし、一方医療従事者の個人線量計での測定値(一方向のみ主にAP)は個人線量当量と解釈すれば、すべてが解決する。しかしながらこれはダブルスタンダードとなる。
 個人線量に関しては原子力規制庁や文科省、環境省、復興庁、内閣府等それぞれがバラバラで統一した尺度が示されていない。そして事故後約7年経過しても、各省庁はじめ専門家や学会等でも統一見解が出されていない為に、福島県、各市町村、そして県民、市民が混乱している(注4)。ICRPはじめ各省庁間、各学会等で統一見解を示す必要があろう。


2.福島県(福島県⇒福島医大⇒放医研へ委託)が実施している追加外部被ばく線量の推
定値は実効線量(周辺線量当量から実効線量を求める換算係数:0.6)を採用して
いる(注3)。この推定値を出す過程で、差し引くBG値は周辺線量当量ではなく実
効線量としている点は、結果的に本報告書(注3)の意見とほぼ一致するところである。
その実効線量はBG値(空間線量)の福島県内の平均値である0.04μSv/hを0.
75倍した0.03μSv/h(年間では0.263mSv/y) としている。
このBG値の福島県の平均0.04μSv/hは、二本松で測定した屋外での平均値
約0.040μSv/hと偶然にも同じとなった。
そしてBGの実効線量は周辺線量当量の0.75倍(注11)し、0.03μsV/h(0.
263mSv/y)(注12)としており、本報告書のBG値の平均の0.24msV/y(①)
とほぼ同じ値になった。


注11:空気カーマから実効線量の換算係数を算出。福島県内の平常時のBG値の
    実効線量率として、0.04×0.75=0.03μSv/hを採用。

注12:詳細は以下の放医研に資料の11ページをご覧ください。
https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/6494.pdf 


3.二本松市内の3地点で計測した結果、人体前面に装着した場合の個人線量計が検出するBG値(オン・ファントム)の平均は0.24mSv/yとなった。BG値の推定値の精度を向上させるには、さらに調査地点を増やす必要がある。居住条件(平地、高台、山際といった住居や建物の立地条件、就寝する部屋の階数他)による違いが、どの程度BG値のばらつきに効いてくるかの評価も必要だろう。しかしそれには多くの労力も必要となるので、平均値の精度をどう向上させるかが今後の課題。


4.この報告書は、体に装着した個人線量計が計測するBG値を3地点の平均値とJAEA
の安藤氏らの計測したBG値の二通りのケースで推計した。BG値は同一市内でも
変動している為に個人毎にそのBG値も異なって来る事から、追加被曝線量計測の目的にあわせ使い分けするのも一考だが、リスク管理上はやや保守的な小さな数値を採用すべきと考える。


【11】お願い
1.各市町村は個人線量計による外部被ばく線量測定時のBG値を再検証し、測定結果を
修正し公表する事。(個人宛て再通知も含む)(注13)
2.国又は福島県は、外部被ばく測定方法のガイドラインを策定する事。
3.福島県は事故前の各地のBG値を調査し公表する事。


4.各学会はROT条件下での個人線量計による正しい外部被ばく測定方法を議論し、国
や県、各市町村に提示する事。
5.福島県及び福島医大は今まで各市町村から入手した個人の外部被ばく線量値のデータ
を各市町村の協力を得て見直す事。
6.早野・宮崎論文やIAEA等の国際機関の報告書の再検証をする事。(注14)
7.多方面の多くのみなさま方からの忌憚の無いご意見を戴きたくお願いいたします。


注13:二本松市ではこの事業を外部被ばくが比較的高い市民を見いだす為の緊急的な
スクリーニングとしているが、あまりにもその誤差が大きすぎる。既に事故か
ら7年目になる現在においては、追加被曝線量をより正確に知りたいという市
民や国民の希望に応える必要がある。
間違ったデータが国際機関の報告書や学会の論文等に流用(悪用)される可能性もあり、有った事を無かった事にされてしまう事は許される事ではない。
将来世代に禍根を残す事にもなる。
二本松市はじめ各市町村には、改めて正しい追加外部被ばくの検証と、その結
果の公表をお願いしたい。


注14:本報告書での問題に加え、元KEKの黒川氏らからの批判論考。
http://webronza.asahi.com/science/articles/2017051000005.html


【12】関連情報
今までの説明を補完するものとして以下の情報もご覧ください。

『外部被ばく線量値のウソ(4)』
http://nimosaku.blog.so-net.ne.jp/2017-08-11
『バックグラウンドの線量率』
https://ndrecovery.niph.go.jp/?record_id=1144
『原発事故の影響がないと仮定した場合のバックグラウンドの線量率を推定できる?』
https://ndrecovery.niph.go.jp/?record_id=1144&mode=question&qora=1&yans=true
『KURAM-Ⅱに関する論文』
https://www.jstage.jst.go.jp/article/taesj/16/2/16_J16.023/_article


【13】謝辞
本測定の企画から実行までのご支援や、情報提供を戴いた専門家の先生方、測定場所を提供いただいた福島県、そして意見交換にご参加戴いたアメリカの医科大学の大学教授や福島市や郡山市、二本松市の市民のみなさんに感謝いたします。尚、本報告書の文責は私個人にあります。
(ご協力いただいた専門家の先生方には一切の責任はありません。)
                                
2018年1月7日作成











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